RUPO V880 HDD電源が入らない

HDD内蔵 TOSHIBA ワープロRUPO JW-V880の修理依頼です。
立ち上がらないとのこと。
分解して確認してみましたら、電源は生きていました。
ただ、インバーターに電圧が出ていません。画面は真っ暗です。
上下を二つに分解します。嵌合はしっかりしていますね。今までの機種で最も精度がよさそうです。
さて、ばらばらにします。
テスターで当たるとフューズが溶断していました。
インバーターを外して、安定化電源装置から12Vを供給すると、ん? 1.5A流れます。
ヒューズは.75A、これでは溶断します。
確認すると昇圧トランスのショートです。
手持ちに同等品がないので、12Vで動作するインバーターDYNABOOK)を内部にセットして
フューズを交換し、再起動。
電圧が上がりません。基板内の回路も壊れていました。
時間の関係もあり、電源ユニットから直接12Vを引き、ヒューズにつないで12Vを供給、無事
ディスプレーは明るく表示されるようになりました。

問題は、ハードディスクです。恐らく、パチパチ電源の再起動を繰り返していたのか、何がしか致命的な事をしていたのかもしれません。
ハードディスクエラーです。東芝お客様センターにお問い合わせくださいと、表示されます。
とりあえず、取り外してパソコンに掛けるとFATです。読めます。
エラーを修復して、元に戻してみました。
エラーは表示されましたが、データは正常に読めるようになりました。
大変喜ばれました。

Sharp書院 WDJ150ヒンジ壊れ

ディスプレーを持ち上げると、ぐらぐらし、傾いてしまいます。
愛用ワープロなので直してほしいとのこと。
早速分解。
ヒンジのプラスチックが割れています。
塩ビ用接着剤でプラスチックを溶かしてネジ穴を埋め、そしてより長いビスに交換してネジ止め、三日ほど養生して納品。
喜ばれました。

作業手順

裏のビスを全部外すと上部パーツが外れます。

内部はきれいですね。


フロッピーディスクドライブユニットですが、壊れる場合もありうるので、パーツナンバーを控えます。

ここのベースのプラスチックがばらばらで、本体の中に散らばっていました。

WD-J150のロゴです。汚れはありません。大事に使われているのがわかります。

Sharp 書院 WD-1800 キーボード不調

古いワープロですが、今でも機能は十分です。
色々破損箇所もあり、メンテナンスもかねての修理です。
修理依頼は、キーがいくつか死んでいてタイプ出来ない。
とのことですが、トップのカバーは割れています。
キーを当たると、3,4,8,W,E,I,Y,D,G,る,め
の各キーが反応しません。
さて分解です。

次に、破損したカバーの修理です。
これはセロテープでくっつけて体裁を整えていましたので、まずセロテープと糊を完全に除去します。
次に、塩ビ専用溶剤で溶かして接着させます。
強度的にはオリジナルよりは弱いですが、十分な強度は得られます。
ヒンジ周辺のストレスの掛かる箇所には裏面よりプラスチックを当てて補強しようとしましたが、補強の必要はありませんでした。
以上、最後に全体の汚れをとり、磨き上げて終了。

Sharp書院WD1800ヒンジ壊れ

WD1800のCRTワープロのキーボードヒンジが壊れ、キーボードを支えられません。

これはもともとプラスチックのヒンジでしたが、強度的に元々弱かったのでしょうね。
そこで、代替ヒンジの製作です。
どうしたものか、結局4mmビスを2本折り曲げて、ねじ込み、ヒシチューブでつなげて、これで強度的には十分でしょう。

ねじ込んだ後、左右のボルトに熱収縮チューブを被せ、水平にし、熱を当てて、チューブを収縮させると完了。


オリジナルのプラスチックヒンジよりはるかに強度の高いヒンジが出来ました。
このサービスは、パソコンの修理のついでに持ち帰り、無料で行いました。
お客様には大変喜ばれました。
この頃のワープロはプラスチック類が割れることが多々あります。
トップカバーも壊れていました。これも接着し修理しました。

接着したのですが、修理跡、写真ではよくわかりません。

このあと、仮止めテープをはがして完了。きれいになりました。
電子回路の修理に限らず、パテ埋めやプラスチックパーツ、エポキシ樹脂パーツの製作など、広範囲に対応しています。